文字 

美作に初「病児・病後児保育室」 大原病院内、予約は24時間態勢

病児・病後児保育室を見学する母親ら

 美作市は1日、病気になった子どもたちを預けられる市内初の「病児・病後児保育室」を大原病院(古町)内に開設する。市民だけでなく市内在勤者も利用でき、予約を24時間態勢で受け付けるなど、仕事と子育てに追われる若者世代の目線に立った運営を目指す。

 保育室は、病院2階の小会議室と図書室を改装し15平方メートル。畳を敷き、テーブルや絵本、おもちゃなどを用意した。子どもの面倒は、保育士資格を持つ看護助手が見る。

 対象は生後6カ月~小学6年生。急な病気や病気の回復期で保育園、小学校などに通えず、家庭内保育も困難なときに受け入れる。本年度は20~30人の利用を見込む。

 開設は平日(土日曜・祝日は休み)で、定員2人。1日の料金は1500円(生活保護、ひとり親家庭医療費受給世帯は千円)、市内で働く市外在住者は2千円。利用者は午前8時半に始まる診断を受ける必要があり、最長で午後6時まで預けられる。

 利用予約は大原病院(0868―78―3121)で受け付ける。ただし、利用するには市の各総合支所や美作・大原保健センター、同病院で事前登録が必要。

 30日には同病院で記念式典が開かれた。参加した主婦の女性(30)=同市=は生後9カ月の長男ら3人の母親で、2カ月後には働きに出る予定。「風邪などに子どもは順繰りでかかりやすいが、そのたびに休むのは難しい。保育室開設は、本当にありがたい」と話した。

 市は2017年度、市南部にも「病児・病後児保育室」を設置する予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月30日 更新)

タグ: 福祉子供

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ