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病児・病後児保育 相互利用を 岡山、広島知事会議

病児・病後児保育事業の充実について意見を交わす伊原木知事(左)と湯崎知事

 岡山、広島両県の知事会議が4日、同県神石高原町であった。病気療養中や回復期の子どもを保育所や医療機関などが一時的に預かる「病児・病後児保育事業」について、井笠・備後地域の住民であれば居住地に関係なく保護者の生活実態に応じて相互利用できるよう、事業主体の市町に働き掛けていくことを決めた。

 岡山県の伊原木隆太知事が、女性の活躍を後押しするため同事業の充実が必要とし、「井笠地域や福山市など近隣で一緒にできるよう考えていきたい」と提案。広島県の湯崎英彦知事は「近隣(自治体)同士で連携協定を結んでもらえるよう働き掛けていきたい」と述べた。

 同事業は国と県、市町村が費用の3分の1ずつを負担。岡山県によると3月末現在、井笠地域(3市2町)では笠岡市が病児・病後児、井原、浅口市が病後児に対応しているが、矢掛、里庄町は未実施。広島県では広島市とその周辺の計9市町が2015年3月に広域連携協定を結んで相互利用できるようにしている。

 両知事はまた、結婚支援イベントを共同開催することや、空き家を観光客向けの宿泊施設として活用するための方策を検討していくことを申し合わせた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年07月05日 更新)

タグ: 子供

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