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県内でヘルパンギーナ流行の兆し 過去10年最多、県が予防訴え

 代表的な夏風邪で、乳幼児がかかりやすい「ヘルパンギーナ」が岡山県内で流行の兆しを見せている。県の最新の定点調査によると、6月26日までの1週間(第25週)の平均患者数は3・89人と、過去10年の同時期と比べて最多。県は、うがいや手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。

 県健康推進課によると、指定54医療機関から報告される週ごとの平均患者数は、第20週(5月16~22日)の0・24人から増え始め、最新の第25週は前週の2・04人から急増。今年の累計患者数は前年同期より364人増の510人に上り、全体の9割を5歳以下の乳幼児が占めている。

 第25週を保健所別にみると、岡山市が7・57人と突出し、流行の度合いを示す3段階中、最高の「レベル3」(定点当たり患者数が6人以上)。次いで備北5・50人、美作3・33人―となっている。

 ヘルパンギーナはウイルス性の感染症。突然の発熱(38~40度)に続いて喉が痛くなり、口の中に直径1~5ミリの赤い水疱(すいほう)が多数できるのが特徴で、唾液の飛沫(ひまつ)などで感染する。

 県健康推進課は「水疱は破れて痛みを伴うため、乳幼児は食事や水分が取れなくて脱水症状になることがある。子どもの体調に変化があった場合は早めに医療機関を受診して」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年07月06日 更新)

タグ: 子供感染症

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