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外来化学療法室を開設 福山医療センター 抗がん剤治療実施

福山医療センターが開設した「外来化学療法室」

 国立病院機構福山医療センター(福山市沖野上町)は、外来患者を対象に抗がん剤を使った化学療法を専門に行う「外来化学療法室」を開設、七日から運用を始めた。

 本館二階の一部を改修し、点滴治療用にベッド八台を置いたほか、無菌状態で薬の調剤を行う器具を導入。抗がん剤治療の専門医らが治療にあたり、看護師二人が常駐する。年間で延べ約六千人の受け入れが可能。

 同センターでは、これまで外来患者の化学療法を各科で行っていたが、同室の開設で医師や看護師が患者の状態を把握しやすくなり、より的確に治療を行うことができるという。

 抗がん剤を使った化学療法は、かつて副作用や治療に要する時間が長いといった理由から入院が原則だった。近年では、新薬の開発などにより副作用を抑え、短時間で行えるようになったため外来での治療が増えている。

 抗がん剤治療専門医で同室運営委員会委員長の高田一郎・呼吸器科医長は「患者の立場に立ち、安全、安心の治療を進めていきたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年05月09日 更新)

タグ: がん医療・話題

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