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献血者への血液検査通知好評 県センター無料サービス

献血時の血液検査結果の通知書。希望者に郵送している

 献血して健康もチェック―。献血時の血液検査結果を無料で知らせる日本赤十字社のサービスが、岡山県内の中高年層から「人の役に立ち、健康管理もできる」と好評だ。献血者の確保に苦労する夏本番を迎え、県赤十字血液センター(岡山市北区いずみ町)は、サービスを呼び水に献血への協力を呼び掛けている。

 検査サービスは、糖尿病検査に用いられる「グリコアルブミン」、肝機能の指標となる「γ―GTP」、コレステロールなど計15項目の数値について、希望した献血者に通知書を郵送する。献血への感謝として1975年、福島県で始まり、その後、全国に広がったという。

 岡山県赤十字血液センターによると、県内では健康が気になる中高年の利用が多い。

 毎月、献血してサービスを受ける男性(68)=岡山市中区=は「献血で社会貢献でき、自分の体調管理にもなる」と理由を説明する。女性(59)=同市北区=は「健診は年1回だが、献血すれば体調を毎月チェックでき、食生活などに気を付けようと思える」と話す。

 夏場は、暑さによる疲労で県赤十字血液センターの献血ルームを訪れる人が減り、企業や学校の長期休暇で団体献血も少なくなるという。センターの川元勝則事業部長は「献血に協力してもらうきっかけの一つとして、検査サービスをPRしていきたい」とする。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年08月01日 更新)

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