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小児期1型糖尿病 養護教諭ら学ぶ 岡山で研修会、対応法など説明

1型糖尿病の対応法について教員らが学んだ研修会

 小児期に起こりやすい1型糖尿病について教育現場の理解を深めてもらおうと、養護教諭らを対象にした研修会が20日、岡山赤十字病院(岡山市北区青江)で開かれ、病気や対応法について学んだ。

 研修会は患者の子どもや家族らでつくる「岡山小児糖尿病協会」が主催、教員ら約70人が出席した。1型糖尿病は、すい臓の細胞が壊されてインスリンが分泌されず、高血糖が続く病気。同協会によると、日本では10万人に1、2人が発症するといわれ、治療法は確立されていない。

 国立病院機構岡山医療センターの古城真秀子医師(50)が病気について説明し「1日数回のインスリン注射など子どもたちの負担は大きい。先生や友達のちょっとした気遣いが大切」と訴えた。

 具体的な注意点としては「(血糖値が下がりすぎる)低血糖を防ぐには炭水化物が重要。ご飯やパンを半分以上残していたら『しっかり食べて』と声掛けを。緊急時に備え、先生もブドウ糖を含むタブレット菓子などを常備しておいてほしい」と呼び掛けた。その後、家族による体験談の発表や交流会もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年08月20日 更新)

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