児童精神科医佐々木氏が新著出版 「子どもの心の育てかた」
児童精神科医で川崎医療福祉大教授を務めた佐々木正美氏が、新著「子どもの心の育てかた」(河出書房新社)を出版した。子どもの成長と発達に寄り添ってきた佐々木氏が、子育てにおいて「いつまでも変わらない大切なこと」を、心を込めてつづっている。
「抱っこして」「公園へ行きたい」「一緒に寝てほしい」…。
子どもの要求に何でも応える過保護は良くないと思われがち。でも、佐々木氏は同書の中で、「過保護を恐れることはない」と述べている。重要なのは、金銭ではなく手塩にかけること。「手をかけすぎて子どもがだめになることは絶対にない」と言う。
反対に、避けるべきは過干渉。「けがをするかもしれない」「汚いからだめ」「勉強の役に立つから」。これらは子どものためと言いながら、実は親の希望だと指摘する。
現代の子どもたちを「制限ばかり加えられて、自由な気持ちの発散がないように見える」と危惧する。同書は乳幼児期から思春期まで、佐々木氏が子育てで伝えたい30のメッセージを収録している。
人格形成で最も大切なのは乳幼児期に作られる「土台」だとするものの、「育児のやり直しはいつからでも可能」と強調。「いい子にしているときだけでなく、どんなときにも愛してあげて。子どもは愛されることでいい子になる」と訴える。
四六判、144ページ。1404円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。
「抱っこして」「公園へ行きたい」「一緒に寝てほしい」…。
子どもの要求に何でも応える過保護は良くないと思われがち。でも、佐々木氏は同書の中で、「過保護を恐れることはない」と述べている。重要なのは、金銭ではなく手塩にかけること。「手をかけすぎて子どもがだめになることは絶対にない」と言う。
反対に、避けるべきは過干渉。「けがをするかもしれない」「汚いからだめ」「勉強の役に立つから」。これらは子どものためと言いながら、実は親の希望だと指摘する。
現代の子どもたちを「制限ばかり加えられて、自由な気持ちの発散がないように見える」と危惧する。同書は乳幼児期から思春期まで、佐々木氏が子育てで伝えたい30のメッセージを収録している。
人格形成で最も大切なのは乳幼児期に作られる「土台」だとするものの、「育児のやり直しはいつからでも可能」と強調。「いい子にしているときだけでなく、どんなときにも愛してあげて。子どもは愛されることでいい子になる」と訴える。
四六判、144ページ。1404円。
(2016年08月21日 更新)
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子供、 川崎医科大学附属病院