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岡山県内、熱中症の搬送相次ぐ 7月を上回るペース、予防呼び掛け

 岡山県内で熱中症とみられる症状で救急搬送される患者が相次いでいる。総務省消防庁によると、8月の搬送患者数は21日時点で計489人と、7月の月間患者数(588人)を上回るペース。県は小まめな水分補給、エアコンの活用など対策の徹底を呼び掛けている。

 消防庁の統計でみると、1日平均の搬送患者は7月が19・0人。これに対し、8月1~21日は23・3人で、7月に比べて1日当たり4人以上多く運んでいる計算だ。

 患者の年齢別では、65歳以上の高齢者が268人と過半数を占め、18~64歳170人▽7~17歳45人▽6歳以下6人―と続いた。症状の程度は「重症」が5人、入院が必要な「中等症」が161人など。死者はいなかった。

 県内は8月に入って猛暑日が続き、8日には和気町で37・9度と1979年の観測開始以降、最高気温を更新。岡山地方気象台によると、9月中旬まで高気圧に覆われて晴れの日が多く、気温も平年並みか高い日が続く見込み。

 県健康推進課は「今は夏の疲れが出て体調を崩しやすい時季でもある。朝晩が涼しくなっても熱中症の予防策を怠らないで」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年08月25日 更新)

タグ: 健康

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