文字 

プール熱 07年も患者増加  岡山県 手洗い、うがい呼び掛け

 昨年、岡山県内で過去十年では最大規模の流行となった「咽頭(いんとう)結膜熱」(プール熱)の患者数が今年も増えている。乳幼児を中心にプールなどで感染することが多く、県は一層の注意を呼び掛けている。

 県内五十四の指定小児医療機関から報告された今年の患者は、六月第一週までが二百九十人に上り、四月を境に急増している。年間千人を突破した昨年の同期(三百八十三人)には及ばないが、二年連続で流行しているだけに、「夏場を中心に警戒する必要がある」(県健康対策課)。

 咽頭結膜熱の原因は、感染力の強いアデノウイルスで、発熱や全身のだるさなど風邪に似た症状に加え、目の痛みや充血を伴う。飛沫(ひまつ)感染のほか、プールの水を介することからプール熱とも呼ばれる。通常は三―五日で治まるが、重症化すると肺炎などを併発する。

 学校保健法の施行規則では、主症状が消えた後でも二日間は出席停止。昨年は、津山市の二幼小が学級、学年閉鎖に追い込まれた。

 県健康対策課は「手洗い、うがいを欠かさないことが大切。プールでは、泳ぐ前後にシャワーを浴び、タオルの共用は避けてほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年06月18日 更新)

タグ: 健康子供感染症

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ