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岡山県内のがん死者5595人 15年、死因別34年連続トップ

 岡山県内で2015年、がんで死亡した人が5595人に上ることが県のまとめで分かった。過去最多だった14年(5852人)に比べやや減少する一方、死因別では34年連続でトップだった。早期発見に向け、県は検診の受診を呼び掛けている。9月は「がん征圧月間」。

 県医療推進課によると、1960年に1864人だったがん死者は、人口増や生活習慣の変化を背景に増加。2006年以降の10年間は5千~5800人程度で推移し、15年は14年と12年(5616人)に次いで多かった。部位別では肺20・3%(1135人)胃12・1%(678人)大腸11・7%(653人)肝臓8・8%(490人)などの順。

 死因別でみると、県内では、がんが1982年からトップが続き、15年は全死者(2万1525人)に占める割合が26・0%。15・5%(3333人)で2位の心疾患、11・1%(2396人)で3位の肺炎を大きく引き離した。

 一方、県内の14年度がん検診受診率は、胃がん、乳がんなど主要な五つのがんで14・2~33・2%。いずれも全国平均(9・3~32・0%)をクリアしているが、県が目標とする50%には届いていない。

 がん征圧月間に合わせ、県などは乳がん、子宮頸がん検診の無料クーポンを配るなどして早期発見に努めるよう促しており、県健康推進課は「がんは今や2人に1人が罹患(りかん)する病気。検診を積極的に受けて自己管理してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年09月23日 更新)

タグ: がん

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