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笠岡に地域包括ケア拠点が完成 特養、老健、病院が一体化

10月1日にオープンする瀬戸ライフサポートセンター。右側の建物が笠岡第一病院

 医療法人社団清和会と社会福祉法人かぶと会が、笠岡第一病院(笠岡市横島)西側の隣接地に整備を進めていた介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの複合施設「瀬戸ライフサポートセンター」が完成。10月1日から全館での運営を開始する。住み慣れた地域で医療・介護・福祉サービスを一体的に受けることができる「地域包括ケアシステム」の構築に向けた拠点の一つとなる。

 センターは、耐震構造の鉄筋コンクリート5階建て延べ約8660平方メートル。介護老人保健施設「瀬戸いこい苑」(70床)の建て替えに合わせて拡張整備した。センター3階に「瀬戸いこい苑」、4階に特別養護老人ホームの「瀬戸内荘」(30床)と「海」(20床)が入る。

 2階には、瀬戸いこい苑と瀬戸内荘の通所リハビリテーションセンターや訪問看護ステーション、デイサービスセンターなどのほか、医療・介護職に携わる人たちが情報交換や交流を図る「ケアマネサロン」や研修用のカンファレンスルームを設けた。1階は給食センターや職員食堂、5階はイベントホールなど。

 内科、整形外科、小児科など27の診療科を持つ笠岡第一病院とは渡り廊下でつながり、同サポートセンターの阿曽沼由加里代表は「医療と介護のそれぞれの専門性を生かすとともに、切れ目のない連携を図り、利用者の方々の人生をトータルにサポートしたい」と話している。地域包括ケアシステムの構築を視野に入れた医療、介護、福祉の複合施設は県指定では初という。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年09月30日 更新)

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