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岡山で認知症テーマの講演会 市民ら症状や治療への理解深める

認知症の治療方法などへの理解を深めた講演会

 世界アルツハイマーデー(9月21日)にちなみ、認知症をテーマにした講演会(岡山市認知症疾患医療センター主催)が29日、同市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれ、市民ら約160人が症状や治療方法への理解を深めた。

 同センター長の中島誠・岡山赤十字病院精神神経科部長は、薬物療法を「まれに副作用もあるが、薬の種類や処方量を見直すことで問題解決が図れる」とし、音楽療法や運動療法など非薬物療法を「一定の効果が見込まれるが、患者の嗜好(しこう)や施術者の力量に大きく左右される」と指摘。「両者を適切に組み合わせ、医療者間で連携して患者を見守ることが大切」と提言した。

 ほかにも、片山禎夫・片山内科クリニック院長が最新の薬物療法の動向、石津秀樹・慈圭病院副院長が効果的な非薬物療法の手法などについて講演。3医師によるパネルディスカッションも行われた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年09月30日 更新)

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