文字 

「ロコモ」の症状や治療法学ぶ 岡山で講演会、骨と関節の日前に

日常生活でできる体操を実践する参加者

 日本整形外科学会が定める「骨と関節の日」(8日)を前に、膝痛や腰痛などで日常生活が困難になる「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」への理解を深める講演会(県整形外科勤務医会など共催)が2日、岡山市内で開かれた。

 市民ら約120人が参加。岡山大整形外科の尾崎敏文教授が、要介護になった原因のうち骨折や関節疾患など運動器の障害が全体の25%を占めることを挙げ、「ロコモ」の略称で呼ばれる同症候群の主な症状や治療法を解説した。

 同大病院の千田益生教授は、同学会が2013年に導入した「ロコモ度テスト」を紹介。いすから片足で立てるかや歩幅を測定するテストを通じ「自分自身の立ったり歩いたりする能力を知り、ロコモの危険がある人は早めにトレーニングを始めて」と呼び掛けた。普段から取り組める体操の実技もあった。

 岡山市の女性(73)は「介護が必要にならないよう、日常生活でできることを続けたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月02日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ