文字 

岡山大病院が歯と口のトラブルナビ開設  気になる症状、患者自身が確認

岡山大病院が開設したサイト「歯と口のトラブルナビ」

症状がある部位、症状の種類を順に選択すると手軽に病名が調べられる

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)の歯科系診療科が、歯や口の中の病気について、患者自身が症状から簡単に情報を調べることができるサイト「歯と口のトラブルナビ」を、同病院ホームページ上に開設している。

 サイトは、気になる症状がある部位(歯、歯肉、舌など)とその症状(痛み、腫れ、出血など)を順々に選択していくと、可能性がある病気の簡単な解説が示される仕組み。病名を知らなくても、病院で歯科医師から問診を受けるのと同様の手順で調べられるのが特徴だ。例えば、「歯の痛み」を選択すると、齲蝕(うしょく=むし歯)や歯周病、咬(こう)合性外傷など21例、「舌の腫れ」を選択すると舌がんや軟組織外傷など3例―が示される。

 サイトでは簡単な解説が掲載されているだけだが、その病気を専門とする担当診療科のページにつながっており、より詳しい説明も見ることができる。

 病気を疑った時や診断後にインターネットで情報を得る人が増え、誤った情報を信じたり、がんなど重大な病気と自己判断して不安を抱えているケースが増えているという。サイトは、症状から複数の病名を提示することで、短絡的な判断に陥らないことを狙いとしており、楽しみながら調べられる手軽な“豆辞典”でありながら、大学病院として正確な情報を示す“ナビ”となることを目指している。

 飯田征二副病院長(歯科診療担当)は「正しい情報に接することで少しでも不安を軽減し、早めにかかりつけ医を受診するきっかけにしてほしい」と話している。

 サイトは、病院ホームページ内の診療科(歯科)紹介ページのバナーから見ることができる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月17日 更新)

タグ: 岡山大学病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ