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佐野俊二教授の米大学就任祝う会 岡山大大学院心臓血管外科を退職

祝賀会で謝辞を述べる佐野教授

 岡山大大学院心臓血管外科の佐野俊二教授(64)が退職し、12月から世界的に知られる医学分野専門の教育研究機関・米カリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)教授に就任することが決まり30日、記念祝賀会が岡山市内のホテルで開かれた。

 佐野教授は、心臓病の女児から心臓の細胞を採取し、培養後に戻して心機能の回復を図る世界初の治療を行ったほか、高度な小児心臓外科手術にも数多く成功した心臓病医療のパイオニア。UCSFでは外科学教授として外科医療や再生医療分野の臨床、研究などを担うという。

 祝賀会は大学や医療関係者ら約350人が出席。発起人の一人、自治医科大の永井良三学長らが「世界、日本の医療発展のため一層の活躍を祈念したい」などと祝辞を述べた。

 佐野教授は妻の紀子さんと壇上に立ち、「UCSFから強く誘われ、患者を抱える身として悩んだが、定期的に帰国し手術をする条件で決断した」と明かし「岡山大教授として24年間、多くの人に支えてもらい、感謝に堪えない」と謝辞を述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月30日 更新)

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