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米障害者支援団体が旭川荘視察 病棟や外来診療現場を見学

病棟でスタッフの説明に耳を傾けるメーガンさん(右端)ら

 障害者を育てる保護者を支援する団体「TLG」(米国)のメンバーが31日、岡山市北区祇園の社会福祉法人・旭川荘を視察し、乳児から高齢者まで幅広い年代の障害者を支援する取り組みに理解を深めた。

 TLGは1982年に設立され、障害者の家族の生活の質の向上を目的に研究や支援をする非営利団体。代表で臨床心理士のメーガン・カーシュバウムさんら3人が、日本で先駆的に障害者医療・福祉に取り組む旭川荘を訪問した。

 障害者専門の医療福祉施設「旭川荘療育・医療センター」では、医療ケアが必要な重度の障害者の病棟や歯科などの外来診療の現場を見学。「病棟の子どもはどのように勉強するのか」「外出の機会はあるの」と質問すると、定期的に学校へ行くといった生活の様子を職員が説明した。

 発達障害児や乳児の支援施設も訪問し、メーガンさんは「明るくフレンドリーな雰囲気の中で、利用者が楽しく過ごす様子が素晴らしい。スタッフの熱意が伝わる」と話した。

 一行は29日から3日間の日程で訪れ、旭川荘で親や家族への支援をテーマにした講演(29日)、身体・知的障害者の支援施設の訪問(30日)もした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月31日 更新)

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