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広島県立病院 不妊症専門に診療 「生殖医療科」開設

18日に開設される不妊治療専門の県立病院生殖医療科

 広島県立病院(広島市南区)は、不妊症などの治療を専門に行う「生殖医療科」を十八日に開設する。子どもが欲しくても授からない夫婦に対して診療を行う。

 中央棟三階の約三百二十平方メートルを増築。医療スタッフは医師一人、看護師四人、体外授精などを受け持つ胚(はい)培養士三人。人工授精や精液検査などの不妊治療のほか、カウンセリングにも応じる。総事業費は約四億円。県内では、九医療機関が不妊症の治療を行うが、単独の診療科を設ける公立病院は全国的にあまりないという。

 同病院は二〇〇八年度に、生殖医療科のほか、産科や小児科など八診療科を備えた「成育医療センター」(仮称)の整備を予定。妊娠、出生から成人までの一元的な医療を目指している。

 県県立病院室は「出産を望む夫婦の支援となるように、開設後も医療体制の充実を図りたい」としている。

 また、がんの放射線治療用装置「ラルス」を三日に導入。放射線を出す線源をがん細胞に刺して組織内部を照射、患部を狙い撃ちする。特に子宮がんの治療に効果が高いという。導入費用は一億三千百万円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年09月01日 更新)

タグ: 医療・話題お産

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