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岡山県内でインフル本格流行 患者急拡大、感染予防呼び掛け

 岡山県内でインフルエンザが本格的に流行してきた。県が19日に発表した最新患者数(9~15日)は1441人で、定点調査している84医療機関の1施設当たり17・15人に上り、急拡大している。新学期が始まったことから感染がさらに広がり、警報発令基準(30人以上)に迫る恐れもあるとして、県は注意を呼び掛けている。

 県健康推進課によると、昨年11月21~27日に1施設当たりの患者数が2・24人と、注意報発令基準(1人以上)を上回り、同12月中旬から急増。今月2~8日には10・68人と今季初めて10人を突破した。

 保健所別では、倉敷市31・25人▽備中22・75人▽備前15・07人▽備北13・33人▽美作12・50人▽真庭9・67人▽岡山市9・45人―の順で、全ての保健所で前週より増加。患者は0~19歳が全体の半数近くを占めた。

 今季、これまでに検出されたウイルスは全てA香港型で、計22人の入院患者が出ている。注意報の発令が昨季より1カ月半ほど早いことから、同課は流行のピークも早まると推測。「自宅はもちろん、集団感染が起こりやすい学校や福祉施設でも、マスク着用や手洗いなどで感染予防に努めてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年01月21日 更新)

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