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赤磐で「通院バス」試験運行 2月から吉井・赤坂地区

赤磐市が2月から試験運行する通院バス

 赤磐市は2月1日から、市北部の吉井・赤坂地区で、高齢者らが医療機関に通うための「通院バス」の試験運行を始める。民間団体から寄贈された車両1台を活用。住民のニーズを調査し、新年度に策定予定の公共交通網再編計画に反映させる。

 計画では、試験運行は同市内のタクシー会社に委託して3月末まで実施。吉井地区では、利用者宅から佐伯北診療所(同市塩木)まで乗り合いで送迎。地区内を3エリアに分け、週1往復ずつ水曜から金曜にかけて運行する。赤坂地区では、地区内を週2日巡る市営路線バスの運行がない月曜に、同じコースを1往復走り、一部区間は乗り降りを自由にする。いずれも予約制で1回200円。

 市によると、両地区では民間バス1社のほか、市営路線バスやデマンド(予約型乗り合い)バスなどが運行。しかし、便数は少なく、医療機関へ行くには乗り継ぎに時間がかかるなどの課題があるという。

 運行する車両は、乗降用の手すりなどを取り付けた10人乗りワゴン車。JA岡山東(岡山市東区瀬戸町光明谷)が赤磐市と協議し、地域貢献の一環として昨年12月に寄贈した。試験運行の経費として60万円も寄付した。

 市総合政策部は「試験運行で住民ニーズを把握し、公共交通に頼る高齢者らが安心して暮らせるまちづくりにつなげたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年01月21日 更新)

タグ: 高齢者

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