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岡山大医学部地域枠の勤務先決定 高梁、真庭の病院へ4月から2人

 医師不足に悩む地域の医療を担う人材養成を目的に、岡山県が岡山大医学部に導入した「地域枠」の1期生2人の地域勤務先が高梁中央病院(高梁市南町)と金田病院(真庭市西原)に決まった。地域勤務先の決定は初めてで、2人は4月から1年以上勤務する。

 1月30日、岡山市内で開かれた県医療対策協議会で県が報告した。県医療推進課によると、勤務病院は人口当たりの病院勤務医数が県平均を大きく下回る県北を対象に、県地域医療支援センター(県庁内)が医師不足の深刻度や病院の教育指導力などを評価してリストアップ。候補病院と地域枠医師が面談し、双方の希望を踏まえ県が決定した。

 地域枠は県が岡山大に2009年度から導入、10年度から広島大にも枠を広げた。学生は卒業するまでの6年間、1人当たり年240万円の奨学金給付を受け、卒業後に県指定の医療機関で9年勤務した場合は奨学金の返還を免除される。9年のうち研修期間の4年(初期、選択各2年)は都市部での勤務が認められており、地域勤務は少なくとも5年になる。

 1期生は途中辞退者1人を含め5人。4人が16年度中に岡山市内での初期研修を終える。選択研修を希望した他の2人は来年春以降に地域勤務をする。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年02月02日 更新)

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