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見て楽しくおいしい治療食30品 シェフら工夫、岡山の祭りで紹介

アレンジした治療食が並んだ「ごっつぉ祭り」

 病院に勤務する管理栄養士や結婚式場のシェフらが共同で考えた減塩や低エネルギーの治療食を紹介する「ごっつぉ祭り」が23日、岡山市内で開かれた。「楽しく食べながら治療できる」をコンセプトに工夫を凝らしたメニューが並んだ。

 患者らを栄養面から支える「栄養療法」に携わる医療従事者らが参加し、24日まで同市で開かれている「日本静脈経腸栄養学会学術集会」の関連行事。川崎医療福祉大の寺本房子教授ら管理栄養士と医師の計7人が、同祭りの会場となった結婚式場「ザ・マグリット」(同市北区丸の内)の総料理長と共に企画し、既存の品を活用しながらオリジナルの治療食を生み出した。

 低エネルギーや栄養強化、のみ込みやすさなどとともに味わい、見た目も重視した約30品を披露。市販の減塩カレールーにビネガー(西洋風の酢)を加えることでおいしさを引き出した品や小麦粉を使わないお好み焼き、非常食をアレンジしたキッシュやおはぎなどがあり、栄養士や医師らが舌鼓を打った。レシピ本も販売された。

 香川大医学部の歯科医師(32)は「どれもおいしい。ひと手間加えるだけで治療食がこんなにおいしくなるなんて」と感心していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年02月23日 更新)

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