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結核検診スムーズに 新型エックス線装置導入 香川県健診協会 小豆島で初使用

車いすのまま新撮影装置で結核検診を受ける老人ホーム入所者=小豆島町

撮影データをその場で記録する画像処理装置(手前)と読み取り装置

 財団法人香川県総合健診協会(高松市郷東町)は社会福祉施設入所者の結核検診用に新型のエックス線撮影装置を導入した。入所者に負担をかけず撮影できるなどのメリットがあり、小豆島の老人ホームで初めて使用した。

 従来の撮影装置は検診車に積載する型で、入所者は車まで出向かなくてはならなかった。また撮影画像を記録する媒体(ITカセッテ)の数だけしか一度に検診できないなど不便な点があった。

 新撮影装置は施設内に持ち込めるポータブルサイズで、入所者は車いすに座ったりベッドで横になったまま受診できる。また、ITカセッテの画像データをその場でパソコンに取り込む画像読み取り装置と画像処理装置がセットになっているため、データを取り込んだ後にカセッテを初期化することで何人でも検診できるようになった。

 十月三十日に小豆島町蒲生の特別養護老人ホームリベラルサンシャインと軽費老人ホームシーサイドサンシャインで初使用。ホーム内の医務室で入所者計八十人が受診した。

 両施設を運営する社会福祉法人サンシャイン会は「結核検診は年一回行われるが、以前は入所者の移動などに時間がかかり二日以上かけていたのが、新装置によってとてもスムーズに進むようになった」と話していた。

 同協会では、年間に県内四十施設を巡回し、約千五百人の入所者の検診に新装置を使用する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年11月05日 更新)

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