文字 

川崎学園、特定行為看護師育成へ 国認可の研修機関、中国地方初

 川崎学園(倉敷市松島)は1日までに、脱水時の点滴など一部の医療行為(特定行為)を医師の指示を待たずにできる看護師の指定研修機関として、厚生労働省に認可された。中国地方では初めて。自らの判断で処置できる看護師を増やし、在宅医療・介護の推進につなげる。第1期の研修は4月に始まり、1年間かけて特定行為の知識や技能を身に付ける。

 特定行為は、胃ろうチューブの交換、褥瘡(じょくそう)による壊死(えし)細胞の除去など38件。従来は特定行為のたびに医師に指示を仰ぐ必要があったが、法改正で2015年10月から、研修を受けた看護師は医師が作成した手順書に従って実施できるようになった。

 国は25年までに研修を受けた看護師を10万人以上養成する方針。2月27日現在、関東・近畿を中心に大学院や病院など39施設が研修機関に指定されている。

 川崎学園の認可は2月28日付。人工呼吸管理、胃ろう孔管理など17行為の指定研修をする。第1期の研修は同学園が運営する川崎医科大付属病院(倉敷市松島)川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)で行い、通算5年以上の実務経験がある看護師10人が受ける予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年03月01日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ