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岡山医療センターで脳死腎移植 岡山大病院で初のドナー

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で7日、重い腎不全を引き起こすアルポート腎症を患う40代男性への脳死腎移植が行われ、無事終了した。臓器提供者(ドナー)は岡山大病院(同鹿田町)に頭部外傷で入院し、臓器移植法に基づく脳死と判定された18歳以上の男性。

 7日未明から岡山大病院で臓器の摘出手術が行われ、午前10時ごろに片方の腎臓が岡山医療センターに到着した。移植手術は午後3時から藤原拓造・腎臓移植外科医長が執刀し、約7時間半後の午後10時37分に終了した。順調なら1カ月半ほどで退院できる見込み。

 40代男性は慢性腎不全で1995年から透析治療を続け、日本臓器移植ネットワークに登録していた。同センターの脳死腎移植は12例目。

 岡山大病院での脳死判定は初めてで、ドナーの意思を示す書面はなかったが、家族が承諾した。同病院の槇野博史病院長は「臓器を提供された患者さまのご冥福をお祈りし、崇高な決断をいただいたご家族に心から敬意を表します」とのコメントを発表した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年03月07日 更新)

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