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医学の歴史や解剖図の役割学ぶ 津山で講座、中高生30人

医学の歴史やメディカルイラストレーションなどについて触れた講座

 将来の進路として医療関係を考えている中高生を対象にした講座「医の世界を志す君たちへ」が12日、津山市西新町の津山洋学資料館で開かれた。同館と川崎医療福祉大が合同で初めて開催。約30人が日本における医学の歴史と、人体や手術技法などを描く「メディカルイラストレーション」について学んだ。

 同館の乾康二次長(49)、同大の横田ヒロミツ准教授(56)と浦上淳教授(53)が講演した。

 乾次長は、津山藩医・宇田川玄真(1769~1834年)が著した本を分かりやすくするために作られた解剖図「内象銅版図」を紹介し、医学が発展する中で解剖図などが重要な役割を果たしたことを説明した。

 横田准教授は、メディカルイラストレーションについて「解剖による人体内部の構造や手術の方法を記録伝達できる」とし、3DCGなどで作ったイラストを示した。川崎医科大総合医療センターの外科医でもある浦上教授は手術映像を見せ「技術を伝えるにはイラストの方が分かりやすい場合もあり、教育面でも役に立つ」と話した。

 勝山高の生徒(17)は「必要な部分のみ示せたり、説明文を加えられたりとイラストのメリットが分かった。手術映像も見せてもらい貴重な体験だった」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年03月12日 更新)

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