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糖尿病患者や高齢者向け菓子開発 サンラヴィアンと川崎医科大病院

サンラヴィアンと川崎医科大付属病院が共同開発した菓子

 洋菓子製造のサンラヴィアン(岡山県里庄町新庄)は、川崎医科大付属病院(倉敷市松島)と共同で、健康に配慮した菓子を開発した。栄養管理が必要な糖尿病患者や食欲が低下した高齢者ら向けに、カロリーを抑えた焼き菓子やエネルギーを手軽に補給できる洋菓子などを販売する。

 ブランド名は「ココリン」。小麦粉の代わりに大麦粉を使った40キロカロリーのドーナツ(税別100円)や、タンパク質の配合を多くしたチョコ味のテリーヌ(同)など7種類13品を作った。同病院の管理栄養士が原材料などを助言した。

 サンラヴィアンと同病院はこれまでも、食事制限をしている人向けにカロリーやタンパク質を抑えた菓子を開発。主に入院食用のデザートとして同病院で提供していたが、販路を広げようと種類や味のバリエーションを増やした。

 商品は全て冷凍で販売。サンラヴィアンの工場に隣接する店舗や病院内の売店などで扱っている。同病院の遠藤陽子栄養部長は「冷凍保存ができるので一人暮らしの高齢者にもおすすめ」と話している。

 年間売り上げ目標は5億円。サンラヴィアンは「健康を気遣った菓子は消費者の関心が高く、販路を広げていきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年03月21日 更新)

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