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岡山に「カレッジ旭川荘」開校 18歳以上の障害者向け学びの場

「カレッジ旭川荘」の開校式であいさつする旭川荘の末光茂理事長

 知的・発達障害のある18歳以上の人向けに、幅広い学びの場を提供する、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の「カレッジ旭川荘」が7日、旭川荘厚生専門学院吉井川キャンパス(同市東区西大寺浜)に開校した。

 大学形式の福祉サービス事業で、4年間のカリキュラムがある。特に、日本は先進国と比べ、知的障害者の高等教育の機会が少なく、生涯教育と合わせ、個人の能力を伸ばす教育の場を設ける狙い。

 開校式で末光茂理事長は「日本の障害児教育は高等部までは世界に誇れるが大学・カレッジとなると大きく遅れている。一人一人が持てる力を伸ばし、社会に羽ばたく土壌作りが全国に広がればと願っています」とあいさつ。入学式では、岡山県内外の18~43歳の男女10人が誓いの言葉を述べた。男性(18)=赤磐市=は「難しいパソコン入力や計算を早くできるようにしたい」と抱負を述べた。

 カレッジは、障害者総合支援法を活用するため、授業料は無料。前半の2年間は社会性を高める自立訓練事業、3年次以降は企業見学や職場実習などの専門課程を設けた。資格取得の学習や研究論文、文化活動などもある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月07日 更新)

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