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岡山で日本在宅医学会フォーラム 「地域包括ケア」の在り方模索

在宅医療などをテーマに岡山市で始まった地域フォーラム

 日本在宅医学会の地域フォーラムが15日、2日間の日程で岡山市内で始まった。講演やパネル討論などを通して、今後の在宅医療や、医療・介護などのサービスを一体的に提供する「地域包括ケア」の在り方を模索する。

 全国の医療、介護関係者ら約800人が来場。在宅医療に力を入れている長尾クリニック(兵庫県尼崎市)の長尾和宏院長は「これからのエンドオブライフケア~がん、認知症、死ぬまでハッピー!」と題して講演した。

 長尾院長は「人生の最終章をどう送るかを決めるのは本人であるべき」と指摘。望まない延命措置などを防ぐために「家族や医師らと死生観について話し合い、本人が終末期に対する意思を事前に書面で残す『リビングウイル』を広めたい」と述べた。

 また「一人一人が住み慣れた地域で最期まで『食べて笑える』まちづくりに向け、さまざまな職種の人が一体となって取り組んでいきたい」と語った。

 地域フォーラムは昨年の福井市に次ぎ、2回目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月15日 更新)

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