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インフル流行期に 患者数目安超える 昨季より4週間早く

県内の12月1日を含む週の1定点当たりのインフルエンザ患者数(表)

 広島県は六日、県内のインフルエンザ患者数が一定の基準を超え、流行期に入ったと発表した。昨季より四週間早い。

 県保健対策室によると、県が一週間ごとにまとめている定点調査(定点・百十五医療機関)で、十一月二十六日―十二月二日の週の患者数が百九十七人。前週より一気に百十一人増加し流行期の目安(一定点当たり患者数一・〇〇人)を超えた。最多は広島市の百二十七人。

 患者から検出されているAソ連型ウイルスは二〇〇二年以来、五年ぶりの流行。

 福山市保健所によると、同市内では二日までの一週間の患者数は十三人(定点・十八医療機関)で、前週(六人)の二倍以上に増加。ここ数年の中でも早い時期の患者の出始めとなっている。

 同市内の一定点当たりの患者数は〇・七二人で、県全体より少ない。だが、福山に隣接する岡山県では十一月二十五日までの一週間の一定点当たりの患者数が、全国で二番目に多く、「いつ福山で流行が広がってもおかしくない」(同保健所)と警戒する。

 インフルエンザ予防には予防接種が有効だが、注射後、体内に抗体ができるまでは三週間ほどかかることから早めの接種が大切という。

 県は「免疫がない小さな子どもは特に注意が必要。マスク着用やうがい、手洗いの励行を」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年12月07日 更新)

タグ: 健康感染症

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