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総社に発達障害者らの学習施設 1期生5人、職業訓練の場に

田中所長から入所証を受け取る1期生(前列の5人)

 総社市のNPO法人ライフデザインは、知的・発達障害のある18歳以上の人を対象にした学習施設として通所事業所「福祉型専攻科 Palja(パルジャ)」を同市内に開設した。特別支援学校などを卒業後、もう少し勉強や職業訓練が必要だったり、やりたい仕事を探したりする人たちのニーズに応える。1期生は5人。17日、開所式を行った。

 同NPOは、特別支援学校の教諭や元教諭、福祉事業所職員らで2015年に設立。特別支援学校を卒業後、すぐに就労しなくてもよいという選択肢を提供するため、開所準備をしていた。同様の施設は県内では少ないとみられる。

 パルジャは総社市役所近くの民家(同市中央)を改装してオープン。パソコン、英語、芸術、コミュニケーション能力、社会生活や働くためのマナーなどを学ぶ。2年制で定員20人。障害者総合支援法に基づく自立に向けた生活訓練事業で、利用料はほとんどの場合、実習や社会見学などの実費負担のみ。

 開所式は市総合福祉センター(同所)であり、パルジャの田中美穂所長が5人に入所証を手渡し「いろんなことにチャレンジして経験を積み、大きく成長しましょう」と呼び掛けた。1期生の男性(21)は「服を作る仕事の勉強を頑張りたい」と抱負を話した。

 問い合わせはパルジャ(0866―90―2802)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月17日 更新)

タグ: 福祉

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