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感染症媒介の蚊、繁殖防止へ指針 岡山県が対策例をHPで公開

 岡山県はデング熱、ジカ熱といった感染症を媒介する蚊の繁殖を防ぐためのガイドラインを作った。健康推進課のホームページで公開しており、発生源や生息場所を減らすことで、感染症の発生リスク低減につなげる。

 2014年夏、約70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されたのを受け、15、16年に県内で実施した生息調査を基に作成した。蚊を減らすには幼虫(ボウフラ)の駆除が効果的だと指摘。ボウフラは小さな水たまりに生息するため、雨水がたまった状態のタイヤやバケツをなくしたり、流れない溝を掃除したりするよう求めている。

 春は雨水升などの水抜きやボウフラ用の殺虫剤の使用▽夏は成虫が潜む下草を刈る▽秋と冬は樹木の剪定(せんてい)や落ち葉の除去―といった季節ごとの対策例を紹介。自治会で水を捨てる曜日を決めたり、住民が見回りで発生源を見つけたりするといった取り組みも重要だとしている。

 県健康推進課は「蚊は移動するため、地域全体で取り組む必要がある。発生を防ぐ意識を共有してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月22日 更新)

タグ: 感染症

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