文字 

井笠に「地域枠医師」導入を要望 伊原木知事に笠岡など3市長

 岡山、広島県境の6市2町でつくる備後圏域連携協議会の笠岡、井原、福山の3市長は25日、県庁で伊原木隆太知事と面会し、県境地域での医師確保や広域観光の促進、公共交通機関の路線維持で支援を要望した。

 笠岡の小林嘉文市長、井原の滝本豊文市長、福山の枝広直幹市長が訪問。医師不足問題をめぐっては笠岡、井原市の夜間緊急患者を福山市で受け入れている現状を説明した上で、地元出身の医学生に奨学金を支給し、卒業後には地元の医師不足地域で働いてもらう「地域枠医師」を、現在の県北部だけでなく井笠地域にも導入するよう求めた。

 県境を越えた観光ツアーのPR、井原鉄道や路線バスの利用促進に向けた支援も要請した。知事は「県境が障害とならないよう支援を前向きに検討したい」と述べた。

 同協議会は、複数の自治体が協力して行政サービスを充実させる国の制度「連携中枢都市圏」に基づき、2015年に設立。3市のほか尾道、三原、府中市、神石高原、世羅町も加盟しており、近く広島県の湯崎英彦知事にも同様の要望をする予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月26日 更新)

タグ: 医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ