文字 

カタログで障害者手作り品を紹介 岡山市社協作製、購入者拡大へ

障害者の手作り品を掲載したカタログ

 岡山市社会福祉協議会は、市の委託を受け運営する「福祉の店 元気の輪」(北区表町)で取り扱っている商品を中心に、障害者による手作り品のカタログを初めて作製した。市民らに幅広く知ってもらい、購入者の裾野を広げることが狙いで、菓子や日用品、木工・ガラス製品など市内27事業所の166品を紹介している。

 カタログはA4判、カラー32ページ。手作りのクッキーやパンのほか、木製の名刺入れ、子ども向けのフェルトのおもちゃなど、商品ごとに写真や値段を載せている。品物に商品番号を割り振り、カタログの最終ページにあるファクス注文用紙を使えば発注もできる。

 商品は、社会福祉法人やNPOなどの事業所ごとに整理。このうち、社会福祉法人浦安荘の作業所・うらやすガラス幸房(南区浦安本町)は、ブルーの花瓶(600円~)やガラスコップ(700円~)、風鈴(千円)といった美しい仕上がりの商品に加えて、吹きガラス体験ができることを案内した。大半の事業所は「楽しく、まじめにをモットーに頑張っている」といったメッセージを添え、商品に込めた思いなどを伝えている。

 同協議会は、これまでホームページで商品を紹介していたが、インターネットを使わない人らにも情報を届けようとカタログの作製を企画。今年3月に完成し、3千部を作って市内の公民館や福祉交流プラザなどで無料配布している。

 同協議会は「元気の輪を知らない人も多い。カタログを見て商品を購入してもらうことで、障害者の社会参加の後押しにつなげたい」と話している。問い合わせは同協議会企画総務課(086―225―4051)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年04月28日 更新)

タグ: 福祉

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ