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美作市が病児・病後児保育室開設 市内2カ所目、医療法人が運営

美作市内2カ所目の病児・病後児保育室を見学する母親ら

 美作市は8日、病気になった子どもを預けられる市内2カ所目の「病児・病後児保育室」を開設した。市内在住か在勤者が利用することができ、仕事と子育ての両立を支援する。

 保育室は、病児・病後児保育の拡充に賛同した医療法人豊医会(同市豊国原)に委託して運営。同法人が敷地内に新築した木造平屋(45平方メートル)には、三つのベッド、保育室、シャワー室などがあり、子どもの面倒は保育士や看護士らが見る。

 対象は生後6カ月~小学6年生。急な病気や回復期で、保育園、小学校などに通えず、仕事により家庭保育が難しいときに受け入れる。開設は平日(土、日曜、祝日は休み)で、利用時間は午前9時~午後5時半(同6時まで延長可)。1日の定員は3人、料金は1500円(ひとり親家庭医療費受給世帯などは千円)で、市内で働く市外在住者は2千円となる。

 利用には保健センター(同市北山)や各総合支所での事前登録が必要。前日の午後6時までに同法人運営の原医院(0868―72―8100)に予約し、当日午前8時半からの診察を受ける。

 8日の記念式典後に保育室を見学した同市長内の介護士西本麻千子さん(31)は、生後5カ月の三女らの母親で、現在は育休中。「1人が風邪をひくと順繰りでかかるので大変。いざというときに利用できる施設があるだけで安心します」と話していた。

 保育室の建設費は1364万円。同法人が10分の1を負担、残りの3分の1ずつを国、県、市が補助した。市によると、病児・病後児専用の独立施設は県北では初になる。

 市内では昨年7月、大原病院内(古町)にも開設されており、これまでに20人が利用している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年05月09日 更新)

タグ: 福祉子供医療・話題

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