最新の肝炎治療を知る専門医と、患者の健康に詳しいかかりつけ医。互いのメリットを生かそうと、岡山県や岡山県医師会、同県内の医療機関などで構成する同県肝炎対策協議会は本年度、六十五の専門医療機関を選定。診療体制を整備し、治療の連携を進めている。

　　　　　□　　　　　□

　同協議会は今年八月に発足。Ｂ型、Ｃ型肝炎に対するインターフェロン治療など抗ウイルス療法が可能な「一次専門医療機関」となった病院、診療所は、かかりつけ医と連携しながら、専門的な治療に当たっている。

　さらに、一次機関のうち岡山、倉敷、津山市の八病院は肝臓がんの治療が可能な「二次専門医療機関」とされ、一般医を対象とした肝炎医療の研修会を今後開催する。

　特に、二次機関の中でも岡山大病院（岡山市鹿田町）は今月、中核的な役割を担う「肝疾患診療連携拠点病院」の認定を受け、肝炎の医療従事者へのスキルアップ研修などを予定。併せて、県民向けの肝炎相談センターを設け、専任看護師が毎週月、水、木曜日午後二時～四時半、電話相談（０８６―２３５―６８５１）に応じている。


岡山県内の肝炎専門医療機関

　【肝疾患診療連携拠点病院】

岡山大病院（岡山市）

　【肝炎２次専門医療機関】

岡山市民病院、岡山済生会総合病院、川崎病院（岡山市）
川崎医大病院、倉敷中央病院、松田病院（倉敷市）
津山中央病院（津山市）

　【肝炎１次専門医療機関】

岩藤胃腸科・外科・歯科クリニック、岡山医療センター、
岡山西大寺病院、福渡病院、川口内科医院、木村ファミリークリニック、
光南台クリニック、ごとうクリニック、西大寺中央病院、重井医学研究所付属病院、
セントラル・シティ病院、岡山協立病院、岡山赤十字病院、高屋クリニック、
内藤医院、野崎医院、はだ医院、光生病院、藤田病院（岡山市）

赤磐医師会病院、熊山病院、小坂内科医院（赤磐市）

草加病院、吉永病院、日生病院、備前病院（備前市）

玉野市民病院、玉野三井病院（玉野市）

井原市民病院（井原市）

木野山医院、渡辺クリニック（笠岡市）

倉敷ウエストサイドクリニック、倉敷紀念病院、倉敷シティ病院、
倉敷成人病センター、倉敷第一病院、倉敷リバーサイド病院、
玉島病院、水島中央病院、わきや内科クリニック（倉敷市）

さかえ外科内科クリニック、谷向内科、三宅内科小児科医院、薬師寺慈恵病院（総社市）

福嶋医院（浅口市）

高梁中央病院（高梁市）

渡辺病院、哲西町診療所、上江洲医院（新見市）

イケヤ医院、落合病院、金田病院、湯原温泉病院（真庭市）

おおうみクリニック、津山第一病院、中島病院（津山市）

鏡野町国民健康保険病院（鏡野町）