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岡山大が最年少1歳に肺移植へ 広島で6歳未満児が脳死

 日本臓器移植ネットワークは10日、広島県内の病院に小脳出血で入院していた6歳未満の男児が同日午前9時19分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。6歳未満の脳死は7例目で、15歳未満としては14例目。家族が脳死判定と臓器提供を承諾した。

 岡山大病院によると、両肺は同病院で肺高血圧症の1歳女児へ移植する予定で、生体を含め国内最年少の肺移植患者となるという。心臓は東京大病院で10歳未満の男児に提供する。

 ドナー(臓器提供者)の両親は「これからも(息子が)元気に笑って生き続けてくれればと願い、臓器提供という方法を選びました」と話しているという。

 6歳未満は脳の回復力が強いと考えられ、脳死判定では通常6時間以上空けている2回の検査の間隔を24時間以上と長くし、基準を厳しくしている。18歳未満の子どもは虐待の形跡がないことも確かめる。

 移植ネットは同時に、北海道大病院に入院していた60代男性が脳死と判定されたと発表した。6歳未満の男児と合わせ、本人意思不明の脳死は277例となった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年05月10日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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