文字 

赤磐・佐伯北診療所にCT導入へ 市議会で市長方針、医療体制充実

 6月定例赤磐市議会は12日、本会議を再開し、一般質問に入った。友実武則市長は市北部の医療体制充実に向け、佐伯北診療所(同市塩木)に初めてCT(コンピューター断層撮影装置)を導入する方針を示した。

 北川勝義氏の質問に答えた。市長は本年度に予定する同診療所の耐震改修に合わせて、脳や内臓などの精密検査に用いるCT1台を設置する計画を説明し、「診療所の機能を強化し、医療が手薄な市北部の拠点として役割が果たせる体制を整えたい」と答弁した。

 市健康増進課によると、市北部にはCTを備えた医療機関がなく、CT検査を受けるには赤磐医師会病院(同市下市)など遠隔地まで行く必要がある。高齢者らには移動の負担が大きいことから、本年度末までに同診療所に導入して周辺医院の患者も受け入れる。

 導入に伴い、施設(鉄筋2階延べ約570平方メートル)のレイアウトを変更して放射線を遮る壁の設置なども行う。今議会に提案中の国民健康保険特別会計補正予算案に、耐震改修費と合わせて5516万円を計上している。

 このほか、福木京子氏が小中学校の給食費無償化についての考えをただした。市長は「子育て支援の充実につながるため意欲はあるが、財源確保が大きな課題となる。行財政改革を進めながら、制度の在り方を考えていきたい」と述べるにとどまった。

 松田勲、大口浩志、佐藤武、行本恭庸の各氏も登壇した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年06月12日 更新)

タグ: 健康

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ