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感染性胃腸炎 流行、拡大の恐れ ノロウイルスが原因 倉敷の施設で高齢者死亡 岡山県が注意呼び掛け

 激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスが原因の感染性胃腸炎が岡山県内で流行している。例年11―3月に集中しており、今シーズンは3件の集団発生で105人が発症、倉敷市の特別養護老人ホームでは高齢者1人が死亡した。県はさらに感染拡大の恐れがあるとして注意を呼び掛けている。

 集団発生は、倉敷市の特別養護老人ホームで今月三日から十五日にかけ入所者ら二十八人が下痢などを訴え、九十代の入所者女性が十四日に死亡した。昨年十一月には瀬戸内市の国立ハンセン病療養所・邑久光明園で、同十二月には美作市のホテルでもノロウイルスによる集団食中毒が発生し、計七十七人が発症した。

 ノロウイルスを含めた感染性胃腸炎全体の県内定点調査(小児医療機関五十四カ所)でも、一週間の平均患者数が昨年十二月中旬から今年一月初めにかけ二〇・一九―八・六五人となり、同時期の過去五年平均(一二・三四―五・七二人)を上回る高水準で推移している。

 ノロウイルスは感染力が強く、おう吐の際に空気中に舞い上がったウイルスを吸い込み発症するケースもあるとされる。体力のない子どもや高齢者は重症化し、死に至ることもある。

 県生活衛生課によると、過去五年間に発生したノロウイルスの集団感染は十八件。このうち十四件が十一月から三月にかけて発生している。

 同課は感染拡大防止対策として、手洗いはせっけんをよく泡立て温水で洗い流す▽患者のおう吐物や便を塩素系消毒液で処理する―といった注意点をまとめたちらしを作製。各保健所を通じて飲食店や学校に配布している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年01月17日 更新)

タグ: 健康感染症

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