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岡山で日本精神科看護学術集会 質の高い看護の在り方探る

質の高い看護の在り方について講演があった日本精神科看護学術集会

 精神科病院に勤める全国の看護師らが研究成果などを発表する日本精神科看護学術集会が16日、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで始まった。18日まで、看護師ら約1500人が質の高い看護をどう提供していくか考える。

 入院中心の精神科医療から急性期治療に転換が進み、新規入院患者の7割が3カ月以内に退院しているという。この日は、精神科認定看護師で松山記念病院(松山市)の吉野百合事務長が講演。長期入院患者を2020年度末までに全国で最大3万9千人減らす厚生労働省の目標に触れ、精神科医療は過渡期にある現状を説明した。

 同病院では急性期治療などに力を集約する方針を打ち出しており「質の高い看護を保障するには、看護する対象者の優先順位を明確にするトリアージや業務の効率化が重要」と訴えた。

 会場では期間中、障害者らが制作した芸術作品44点を展示するアール・ブリュット展(入場無料)も開かれている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年06月16日 更新)

タグ: 精神疾患

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