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瀬戸内市民図書館に認知症コーナー 関連本50冊、相談や催し情報も

瀬戸内市民図書館が新設した認知症コーナー

 瀬戸内市民図書館(瀬戸内市邑久町尾張)は、認知症コーナーを新設した。今後増加が予想される認知症の関連の書籍を置くとともに、相談窓口や催しなど情報提供の場としても活用する。

 国の推計で認知症の人は全国で500万人超とされる。団塊の世代が75歳以上になる「2025年問題」も見据え、認知症への理解を深め、対応策を知ってもらうことなどを狙いに企画した。

 コーナーは1階「くらしの本」のエリアにつくり、「認知症にやさしい本棚」と名付けた。医療や介護のコーナーに分散していた書籍のうち“入門編”の50冊を集め、「認知症とは」「本人と家族のために」「治療と介護」「予防」の4つの観点で分類して並べた。

 さらに、在宅介護の相談窓口・市地域包括支援センター(同市邑久町山田庄)と連携し、コーナーを情報提供に活用。介護家族の交流会や認知症カフェといった催しの案内ちらし、相談窓口のパンフレットを置いている。

 コーナー新設に合わせ、図書館のスタッフ全員が認知症サポーター養成講座を受講。認知症に関する基本的な知識を学んだ。

 嶋田学館長は「認知症関連の書籍は貸し出しが多く、ニーズが高いと判断した。コーナーは今後充実させていく予定で、来館者に優しい図書館を目指したい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年07月01日 更新)

タグ: 健康高齢者

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