文字 

岡山県内で「手足口病」患者増加 県「手洗い励行など予防徹底を」

 乳幼児を中心に夏場流行するウイルス性感染症「手足口病」の患者が岡山県内で増えている。7月2日までの1週間で1医療機関当たりの患者数は4・57人と過去10年で3番目に多い。流行のピークに向けて県は手洗いの励行など予防の徹底を呼び掛けている。

 手足口病は、エンテロウイルスなどが原因の感染症で、口の粘膜や手足に水疱(すいほう)性の発疹が出るのが特徴。数日で治癒することが多いが、まれに重症化することがある。

 県健康推進課によると、県内54の小児科医療機関からの報告では最新の第26週(6月26日~7月2日)が247人で前週(126人)の約2倍に増加。保健所管内別の1医療機関当たりの患者数は、美作7・17人▽備中6・86人▽真庭6・00人―などとなっている。

 手足口病はくしゃみやせきのほか、便でも感染する。症状がなくなった後も2~4週間にわたり便からウイルスが排出されるため、保育園や幼稚園など乳幼児が多い施設では特に手洗いや排せつ物の適正処理などの予防が重要という。

 同課は「手足口病は全国的にも増加傾向。これから本格的な流行期を迎えるので感染防止に気を付けてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年07月08日 更新)

タグ: 子供感染症

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ