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新玉野市民病院の候補地3カ所 在り方検討部会で市が提示

新病院の建設候補地が提示された在り方検討部会

 玉野市は老朽化した市民病院を建て替えて整備を予定する新病院の候補地を、現在の市民病院周辺(宇野)、市総合文化センター跡地周辺(宇野)、玉野競輪場駐車場(築港)の3カ所に絞った。14日に市民病院で開かれた新病院の在り方検討部会で示した。

 現在地周辺(約8800平方メートル)は交通の便がよく、近隣に商業施設がある市中心部に立地。現在の市民病院を解体しながらの建設となるため、開院は他の2カ所(2021年度予定)より2年遅い23年度の見込み。土地取得、建物解体費などの必要経費(概算)は4億4448万円以上。

 市総合文化センター跡地周辺(約5400平方メートル)は現在地に近く、敷地の一部は国有地(玉野区検察庁)を使う。現存する建物を撤去し、津波浸水対策の盛り土をした上で、新病院を建設する。必要経費は2億1536万円。

 玉野競輪場駐車場(約8千平方メートル)は市中心部から離れているが、既存の建物がないため撤去工事は不要。病院の敷地となるのは駐車場全体(約2万8700平方メートル)の一部で、残りは競輪場との兼用駐車場とすることを検討している。準備段階での必要経費は最も安い995万円。

 検討部会には、委員長の加藤珪一・岡山大産学官融合センター客員教授をはじめ、市や市民病院、市医師会の関係者ら委員9人(代理含む)が出席。協議では「市民が利用しやすい場所にあり、工期も短い」などとして、市総合文化センター跡地周辺が望ましいとの意見が多かった。

 新病院の建設は、市民病院を中核とした地域の医療連携体制を構築する「玉野医療センター構想」の一環で、18年度中の着工、21年度中の開院を目指している。検討部会は、医療センター構想策定に向けて行政、医療関係者らが意見交換する「市地域医療連携推進協議会」の下部組織で、新病院の建設地のほか、病床数や診療科などの協議を進めている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年07月15日 更新)

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