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岡山の介護施設で集団結核 2人発病、18人感染

 岡山市は20日、同市北区に住む100歳代の女性が結核を発病し、家族や介護施設の職員ら19人が集団感染したと発表した。いずれも入院や服薬の治療を受けており、市によると感染拡大の恐れはないという。市は同日、集団感染を厚生労働省に報告した。

 市によると、女性は2月11日に発熱とせきの症状で市内の病院を受診し、同15日に結核と診断された。市は女性と接触して感染の可能性がある146人を特定し、血液や胸部エックス線の検査を実施。今月19日までに女性が利用していた介護施設の20代男性職員1人の発病と、施設の利用者や家族ら20~90代の男女計18人の感染を確認した。

 接触者のうち5人が検査の結果待ちで、比較的接触機会が少ない27人にも受診を勧めているが、いずれも症状は出ていない。

 市は女性と感染者の検査を継続するほか、市内の医療機関や介護施設に対して早期発見などの注意喚起や研修会を行う。

 岡山県内での結核の集団感染は、5月に岡山市の専門学校などで起きて以来。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年07月20日 更新)

タグ: 感染症

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