「ファミリー献血」協力呼びかけ 県赤十字センターが妊産婦家族に
岡山県赤十字血液センター(岡山市北区いずみ町)は2017年度、献血離れが進む20~30代の協力者を確保しようと、妊産婦の家族を対象に「ファミリー献血」の呼び掛けを始めた。妊娠、出産を機に、献血への理解を深めてもらう狙い。同センターによると、青森、千葉県に続いて全国3例目の取り組み。
「お産で大出血した際、輸血で母子が守られることが結構あるんです」。今月13日、ペリネイト母と子の病院(同市中区倉益)のロビー。同院の助産師が、妊婦健診で訪れた夫婦らに語り掛けた。
出産予定の妻と訪れた瀬戸内市の作業療法士の男性(32)は「母子を守るために献血が必要だと改めて認識した。先日たまたま献血したが、今後も協力したい」と話した。
同センターは県医師会産婦人科部会、県産婦人科医会の協力を得て、県内の産婦人科のある医療機関約80カ所にポスターとリーフレットを配布。各病院などでPRしてもらっている。
協力者には記念品として、厚生労働省が都道府県ごとに作ったキャラクター「ご当地けんけつちゃん」を描いたシールとクリアファイルを贈っており、リーフレットを配っている医療機関や同センターのホームページから入手できる書類で申し込む。6月末までに94人が協力した。
同センターによると、16年度までの10年間で、県内の献血者のうち40代は17%、50代以上は25%増えた一方、20代は34%、30代は38%減った。全体に占める20~30代の比率も49%から34%に下がった。
同センター採血課は「新しい命を授かったのをきっかけに、他の誰かも助けるために協力してほしい」と呼び掛ける。問い合わせは同課(086―256―6957)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。
「お産で大出血した際、輸血で母子が守られることが結構あるんです」。今月13日、ペリネイト母と子の病院(同市中区倉益)のロビー。同院の助産師が、妊婦健診で訪れた夫婦らに語り掛けた。
出産予定の妻と訪れた瀬戸内市の作業療法士の男性(32)は「母子を守るために献血が必要だと改めて認識した。先日たまたま献血したが、今後も協力したい」と話した。
同センターは県医師会産婦人科部会、県産婦人科医会の協力を得て、県内の産婦人科のある医療機関約80カ所にポスターとリーフレットを配布。各病院などでPRしてもらっている。
協力者には記念品として、厚生労働省が都道府県ごとに作ったキャラクター「ご当地けんけつちゃん」を描いたシールとクリアファイルを贈っており、リーフレットを配っている医療機関や同センターのホームページから入手できる書類で申し込む。6月末までに94人が協力した。
同センターによると、16年度までの10年間で、県内の献血者のうち40代は17%、50代以上は25%増えた一方、20代は34%、30代は38%減った。全体に占める20~30代の比率も49%から34%に下がった。
同センター採血課は「新しい命を授かったのをきっかけに、他の誰かも助けるために協力してほしい」と呼び掛ける。問い合わせは同課(086―256―6957)。
(2017年07月28日 更新)