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医療課題と現状を地域枠学生学ぶ 真庭などで人材育成合同セミナー

金田病院内を見学する学生たち=真庭市西原

 医師不足に悩む地域での医療人材の育成を目指し、岡山県が岡山大と広島大の医学部に設けている「地域枠」の学生と自治医科大生の「合同セミナー」が19日、真庭市などで2日間の日程で始まった。

 岡山大33人、広島大11人、自治医科大13人の1~6年生が参加。初日は2班に分かれ、同市内と岡山大鹿田キャンパス(岡山市)で講話や施設見学、蘇生実習などに臨んだ。

 真庭市西原の金田病院では、人口減少が進む地域の病院経営について金田道弘理事長が説明。近くの落合病院と診療科のすみ分けや休日救急の分担を行っていることなどを紹介し「地域内で医療資源の適正配置を図り、医療ニーズと供給体制のミスマッチを解消して経営の安定化につなげている」と述べた。

 4月から金田病院に勤務する地域枠1期生の山本高史医師(26)は“先輩”としてアドバイスした。高梁市出身の岡山大3年滝口隆章さん(21)は「過疎地域が抱える医療課題と向き合う病院の現状がよく分かり、参考になった」と話した。

 合同セミナーは県地域医療支援センターが毎年開き6回目。20日は、真庭市湯原温泉のホテルで太田昇市長の講話や医療面接のワークショップなどがある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月19日 更新)

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