文字 

岡山大病院に多言語表記の案内板 訪日外国人旅行者増にらみ対応

岡山大病院に設置された英語・中国語が併記された案内表示

 「中央診療棟」「Central Clinics」―。岡山大病院(岡山市北区鹿田町)の外来診療棟。他の棟の位置や方向を示す壁や床の表示に、日本語と英語、中国語が併記されている。

 近年、日本を訪れる外国人旅行者が増え、2020年の東京五輪にかけてさらなる拡大が見込まれる。岡山県内では外国人宿泊者数が16年度、延べ22万人に達し、過去最多を記録。大都市のホテル不足の影響で地方の滞在者は膨らむとみられ、旅先で体調を崩した外国人患者の受け入れニーズも高まる。

 岡山大病院は5月、一般財団法人日本医療教育財団(東京)から、外国人患者に対応した医療機関として中四国地方で初めて認証された。「国際診療支援センター」を開設し、中国語と英語に堪能な医師や事務職員らが院内表示の見直し、マニュアル作成など各診療科と連携して外国人支援に取り組んでおり「安心して医療を受けられる体制を整えたい」と同センター。

 岡山県内では、がん陽子線治療センターを核にした「医療ツーリズム」の構築を図る津山中央病院(津山市川崎)も同財団の認証を受けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月21日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ