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医療の視点から不登校を考える 吉備中央で小学校教員ら研修会

医療の視点から不登校児童の支援を考えた研修会

 医療の視点から不登校児童の支援を考える研修会(岡山県教委主催)が22日、同県吉備中央町吉川の県総合教育センターで初めて開かれ、県内の小学校教員と各校に派遣されている登校支援員ら約250人が小児科医から助言を受けた。

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科の岡田あゆみ准教授が講演。不登校の背景にある身体疾患として起床後の体調が悪い「起立性調節障害」などを紹介し「遅刻を容認するといった特別扱いはできないと言う先生もいるが、合理的配慮は必要。放課後の登校などできることを一緒に考えて」と呼び掛けた。

 診療経験を踏まえて「不登校は単一の要因であることは少なく、医療だけでの解決は難しい。医療、学校の連携が大切で、家族の同意があれば情報共有ができる」と話した。

 県教委の2015年度調査結果では、県内の小学校の千人当たりの「不登校」出現率は4・6人(全国平均4・2人)。特に1年生で増加傾向という。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月22日 更新)

タグ: 子供岡山大学病院

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