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元岡山大学長、初代県立大学長 小坂淳夫氏が死去 89歳

小坂淳夫氏

 元岡山大学長で、岡山県立大の初代学長を務めるなど、大学発展や大学入試改革に尽力した小坂淳夫(こさか・きよお)氏が十七日午前七時十五分、肺炎のため岡山市の病院で死去した。八十九歳。岡山県赤坂町(現赤磐市)出身。自宅は岡山市門田文化町一ノ六ノ二八。葬儀は密葬で行われた。合同葬の日取りは未定。

 一九四〇年、岡山医科大卒。五七年から岡山大医学部教授(内科学)を務め、七三年医学部長、七五年から八一年まで学長。八二年から大学入試センター所長を務め、現在のセンター試験の基礎を築いた。

 学長としては薬学、歯学部の設置などに力を注ぎ、岡山大を全国有数の総合大学に育てた。九三年に開学した岡山県立大の初代学長も務めた。

 医学者としては、ウイルス肝炎研究で業績を残し「劇症肝炎」を突き止めた。

 八七年に勲二等旭日重光章を受章。八三年に山陽新聞賞(教育功労)、九七年に三木記念賞(行政部門)を受賞した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年07月19日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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