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児島市民病院は18年4月開院 倉敷市、土日の乳がん検診を検討

建て替え工事が進む倉敷市立児島市民病院

 倉敷市は29日、老朽化に伴い建て替え工事を進めている市立児島市民病院(同市児島駅前)について、新病院の開院日を2018年4月1日と発表した。伊東香織市長が記者会見で明らかにした。市長は「地域の皆さんに頼りにされる病院を目指す」とし、働く女性に対応して乳がん検診を土日曜も受け付けられるように検討する意向を示した。

 市長は工事の進捗(しんちょく)状況を「順調」とした上で、18年1月末までに建物が完成し、その後に医療機器の搬入や入院患者の移行をすると説明。開院式と内覧会は同3月21日に開くとした。市はこれまで17年度中の開院を予定していたが「入院患者の移動負担などを考慮し、余裕を持って稼働できる日に調整した」と述べた。

 乳がん対策の強化に向け、患部を3次元(3D)画像で確認できるマンモグラフィーを新たに導入し、乳がん検診を現行の平日に加えて土日曜も予約制で受け付けることを検討する考えを示した。高齢社会に対応するため白内障の手術機材も整備するとした。

 新病院は、現病院敷地内に建設中。開院に合わせ名称を「市立市民病院」に変更する。総事業費は約76億1500万円。6階延べ約1万4千平方メートルの免震構造で、1、2階は外来、救急、手術、検査部門、3~6階は病棟に充てる。病床数は現行と同じ198床。がん患者の診療充実に向けて緩和ケア病棟を新設するほか、一般病棟にHCU(高度治療室)を新たに整備し23科体制とする。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月29日 更新)

タグ: 医療・話題

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