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救急の日の岡山労災病院でフェア 心肺蘇生法体験や救助訓練

事故を想定した訓練で、けがの程度で色分けされたシートに移動する参加者ら

 救急の日の9日、市民らに救命救急への理解を深めてもらう「救急フェア」(岡山市南消防署、岡山労災病院主催)が同病院(南区築港緑町)で開かれた。家族連れらが、治療の優先順位を決めるトリアージやAED(自動体外式除細動器)による心肺蘇生法を学んだ。

 会場では、病院付近の交差点で路線バスと乗用車が衝突して多数の負傷者が出る事故を想定した訓練を実施。病院職員や消防署員が、要救助者役の市民から状態を聞き取り、けがの程度によって色分けした識別タグを付け、重傷者は救急車で搬送した。

 救急法を学ぶコーナーでは、市民が人形を使ってAEDの使い方や心臓マッサージを体験。地震発生時の対応を伝える紙芝居の上演や、起震車による地震体験などもあった。

 訓練に参加した岡山労災看護専門学校2年の女子学生(20)は「優先順位が低くても、不安を感じることが体感できた。万が一のときはこの経験を生かして、対応したい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年09月09日 更新)

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